おはようございます♪
㈱Smile System Support の上石です(^^♪
これまで家庭の5S活動の取り組み方についてお伝えしてきました。
【家庭の5S活動シリーズ】
- 暮らしやすい住まいを作るための「8つのチェック項目」
- 整理整頓の前に「理想の暮らし」のビジョンを明確に!
- 理想の暮らしと現実のギャップから問題を洗い出す
- 「整理」のコツは「整理の基準」と「保留ボックス」
- 整理のルール①「どんなモノだったら捨てるのか?」
- 整理のルール②「どのタイミングで捨てるのか?」
- 「整頓」でムダな二度買いや「あれはどこ?」をなくそう
- 整頓①「定位置」を決めてモノの迷子をなくそう
- 整頓②「適正量」でムダ買いや過剰在庫をなくそう
- 整頓③「標示」でモノをより見つけやすく
- 清掃を楽にするために家族でルール&工夫を話し合おう
今回はそのまとめです。
5S活動を家庭で取り組むための手順は以下の通りになります。
- 理想的な家、理想的な暮らしのビジョンを家族で話し合って決める
- 整理=徹底的に要らない物を捨てる
- 整頓=定位置を決め、適正量を決め、標示をする
- 清掃=どれぐらいのレベルまで清掃をするかビジョンを見直し考える
家族で話し合って5Sルールを決めていこう
家庭で5S活動に取り組むときの大事なポイントは「一つひとつ家族で話し合いながら決めていく」ことです。
いくらきっちり整理整頓をしようとしても奥様ひとりで決めて進めていると、家族の協力が得られず、きれいにしてもまた乱されてイタチごっこです。
そうならないため、しっかり家族全員で話し合って、「どうしたら乱れないか?」「元に戻せるようになるにはどうしたらいいか?」など、一人ひとりの意見を聞きながら一番ベストな方法を決めていきましょう。
家族一人ひとりの意見を聞きながら進めていくと、みんなの意識が変わってきます。
とくに子どもの意見を聞くことは、考える力を養う効果があります。
そして、考えた改善策を実践してみて、次の会議で「改善してみてどうだったか?」というフィードバックをして、上手く行かなかったらまた考えるというサイクルを繰り返していくと、自然と自分で考える習慣がついてきます。
これは整理整頓におさまらず、学校のこと、友達のことなど、色んな場面で発揮されて、問題を自分で乗り越える力になっていきます。
私は普段、企業でこの5S活動の研修をしています。
そこで社員さんの姿を見ていると、初期の頃は「面倒くさい」という気持ちが見え隠れします。
でもこの5S活動を、社員みんなで話し合いながら進めていくと、徐々に「次はこんなことを試してみたい!」という意欲が湧いてきます。
そして、コミュニケーションが少ない風土の会社でも、5S活動を続けていくと次第にコミュニケーションが取れるようになって、風通しがよくなってきます。
家庭もこれと同じす。
最初は「面倒くさい」と家族が思っていても、自分たちの理想の住まいを作るためにみんなで意見を出し合っていくと、だんだん気持ちが前向きになってきます。
自分の意見で良くなってきたりすると、だんだん楽しくなって積極的にアイデアを出してくれるようになってきます。
そして、共通のテーマで定期的に話し合うことを習慣的に行なっていくことで、家族のコミュニケーションがよくなります。
家族で話し合うときの注意点
話し合いで注意していただきたいことがあります。
それは頭ごなしに否定しないことです。
自分の中で正しいと思う正解があっても、相手にとってそれが正解とは限りません。
特に親は子どもに自分の価値観を押し付けてしまいがちです。
でもそれは子どもの考える機会・考える自由を奪ってしまうことになります。
一つの議題に対して改善策を考えたりルールを決める時は、しっかりみんなの意見を聴いて、みんなが納得した上で進めていくようにしましょう。
5S活動の本質は、みんなでのルールを決めて、決めたことをみんなで守ることです。
これが理想の住まい、そして良好な家族関係を築いていきます。
まずは、共有のテーブルや引き出しの整理・整頓について、みんなで話し合ってルールを決めていって下さい。